2010年 05月 31日
じたばた…
土曜、日曜ないのは結構心身ともに鍛えられます。
学校関係は各種健康診断や体力テスト、一学期中間考査、文化祭、一学期期末考査などと4月後半から6月後半にかけてバタバタする事も多いです。
そんな忙しい中、どっからともなく声がかかった…前居た学校の「成績処理&通知表ファイル」作成依頼。
もう関係ないじゃん…とか思って、無視してたら…やってくれる。
誰も手をつけず、本当にそのまま放置されてたらしい。
(厳密には、開いては見たけど…関数やリンクが理解できなくて、壊すのが怖くて放置した)
今年から教務主任に就いた先生に迷惑をかけるのも嫌なので、仕方なくボランティアで出動。
成績処理のファイルって…
1.小ビラ:開講されている授業の科目数分用意します。
(同じ学年でも選択した芸術やコースで科目数は変わります)
中間考査は取った得点(素点といいます)そのまま出ます。
期末考査は、素点を0.7~0.8掛けして、それに平常点を足して
100点満点で学期成績を出します。
各科目での欠課時数のチェックもここで行います。
2.大ビラ:小ビラで算出した成績を学年、クラスごとに計算します。
個人の資料としては、科目の合計点や平均点などが、クラス全体では、
学年順位やクラス順位、成績会議(職員会議)の資料になります。
ついでに成績不振者への対応も、この辺で考えます。
平たく言えば、クラス担任が持つための一覧表ですね。
3.得点A:学期成績の赤点保有者のリストです。
一学期期末は大ビラで代用しますが、二学期中間以降は大ビラとは別に
計算して、成績不振者には考査前勉強会への招待状が届きます。
高校は単位取らねば卒業できませんからね。1科目でもあると大変です。
4.通知表:中間考査は素点を家庭に伝えます。
期末考査は、学期成績と…成績不振者へは「保護者召喚状」が付きます。
各科目の成績と欠課時数の報告、正課の欠席・遅刻・早退。
課外の出席状況の報告と多岐にわたります。
一年間を通じて、成績を重ねていくため、一番複雑になってます。
3年生は…1,2年次の平均成績まで付いてます(推薦入試関係の目安)。
生徒一人ひとりの文系・理系コースや世界史・日本史などの受講科目に応じて成績を算出するので、一つ一つは単純でも…全体からするとややこしいものが出来上がります。
具体的に言うと…"Microsoft Excel"で作って…大ビラで4MB、通知表で6MBくらいになりますか…。
中身はSUMやAVERAGEなどの一般的な関数からVLOOKUP関数、IF関数(ISBLANKやISTEXTも)などを駆使し、データは小ビラファイルから大ビラへリンクの嵐、大ビラから通知表へまたもリンクの嵐。マクロを使ったら、もうちょっとスマートになるのかなぁ…と思いつつ、そこまでのスキルがないのと、新しく覚えるのも面倒なので、ほぼ知ってる関数で作り上げて見ました。
そろそろお気づきの方も居られるのでしょう…なぜExcelなのか…。
なぜ"Microsoft Access"でしないのか…と。
一回、友人にお願いしてAccessで実力考査の通知表を作ってもらったことがあったんですが、かなりの完成度が高かった割に、普段使わない形式だったのが災いしたか、先生方がビクビクしてしまって、結局使ってもらえませんでした。新しいものへの拒否反応は凄まじいようです。
ついでにAccessを持っている方も少なく、ましてや学校所有のPCに入っているわけもなく…。
現在は、情報漏えいを恐れる県教育委員会から教員用の「教務PC」がだいたいひとり一台支給されていて、無駄に豪華なソフトウェアが入っていたりします。
無論…Accessも入ってますが、誰も使いません。モッタイナイ。
ちなみに…体感的に、Excelは富士山(頑張れば登りきれそうな気がする)、Accessはエベレスト(なぜ高いお金を出してまで登らにゃいかんのか、死にそうになるのはイヤよね)って感じでしょうか。ハードル高すぎです。
そんなこんなで、土曜日曜の部活指導のあとに、ちょこちょこと前任校に顔を出しつつ、ファイル作成を進めていった結果、1、2、4が終了。3は夏休みくらいに…ってことで、話をつけました。
でも、この間の交通費や手間賃は誰も払ってくれないのよね…。
馬鹿馬鹿しくて
やってらんねー。(本音の一言
by hassy21st
| 2010-05-31 00:15
| 日々のつれづれ